大昔のことさ。今から約四千年前……
今の繁栄世界を生きる者たちですら想像できないほどに、魔科学が発展していた時代。
魔科学は発展と共に大きな戦争を引き起こし、
やがて世界は慢性的なマナ不足に陥り、大地は見るも無残な姿になってしまっていた。
……マナを生み出す大樹カーラーンが枯れ、種子だけが残っても戦争は終わらない。
もう開戦してから何百年と経っていたんだもの。そう簡単に終戦するわけもないよね。
だけどこのままだと世界は確実に滅んでしまう。
大樹カーラーンの種子である大いなる実り、そしてデリス・カーラーンを巡って、更に争いは激化するだろうから。
そのことに気付いたボクたちは、対立し合う二つの勢力をシルヴァラントとテセアラ……二つの世界として分けることを考えたんだ。
そうすることで戦争は出来なくなる。そして魔科学は発展することもなく、たとえそれぞれの世界で新しい文明が発達しようとも、
あの大戦以上にマナが浪費されることはないと考えたから。
といってもあの時のボクは、大いなる実りを発芽させ大樹を甦らせた後、世界を一つに戻すつもりだったんだよ。
『時が来れば必ず世界を統合する』
それが精霊や人間達と交わした、大切な約束だったもの…
古代大戦