~四千年前~
「姉さま!ユアン!見て見て、クラトスがソフトクリームを買って来てくれたよ!」
「あら、本当だわ。美味しそうね…!
でもミトス? 両手が塞がった状態で走ると危ないわよ?」
「たかがソフトクリーム一つでここまではしゃぐとは…。ふ、やはりお前もまだまだ子供だな。」
「むっ。それユアンにだけは言われたくないんだけど。」
「…何!? おいミトス、それは一体どういう…」
「あーっと足元の石に躓いた拍子にユアンのアイスだけ落としちゃったー!」ベチャッ
「まあミトス! 大丈夫!?」
「ああっ!!私のストロベリーが!」
「いたた…。だ、大丈夫だよ姉さま。転んだわけじゃないし…。
それとごめんね、ユアン。わざとじゃないんだ…許してよ。」
「っ! べ…別に私は怒ってなど…」
「…まあわざとなんだけどね」ボソッ
「なっ!!? お前今わざとって言っ」
「うわぁ、姉さまぁっ!」ヒシッ
「? どうしたの、ミトス?」
「ユアンがボクのこと怒ってるみたい…!
仲直りしたいんだけど、謝っても許してもらえないし…。ボクどうすればいいのかなぁ…?」スリスリ
「大丈夫よ、ミトス。ユアンも本当は優しい人だもの。
もう一度謝れば、きっと笑顔であなたを許してくれるはずだわ…。」ナデナデ
「ぐぬぬ……み、ミトスお前…!!」
四千年前からユアンのこといじめてそう2