───…


桐乃「──ってなわけだからあんたたち、今日はあのバカを尾行すんの手伝ってよね?」

沙織「ほほう。なるほどなるほど……そういうことでしたか。
ここにきてようやく事態が理解できましたぞ。
……しからば拙者、きりりん氏の友人として、
今日は全力を尽くし浮気性の彼氏殿を尾行する所存!」


桐乃「ちょ、なに言ってんの沙織!? あんた全然理解できてないじゃん!
だからさっきも言ったけど、あいつはまだ彼氏とかじゃないって!ただの知り合い!」

黒猫「そう。『まだ』ね、『まだ』。付き合うのはこれから……と。
……っふ、それじゃあ沙織?
私たちがこれから尾行するあの男───このビッチの未来の彼氏とやらの顔を、
いまの内に脳内に焼き付けておきましょう?
今日だけでなく、今後のためにもなるかもしれないし……ククク……。」


桐乃「あ、あんたまで! ~~~ッ……あ゙あああああもぉ~~~~~!
だッ、かッ、らッ、違うんだってば!
マジあんな地味なの興味ないし彼氏とかそんなんじゃないんだってばぁ!」

黒猫「……まったく……無駄に強情な女ね。
こんな風に尾行までしておいて、よくもまあそんな言葉が飛び出したものよ。」


桐乃「ぐぬぬ……っ!」

沙織「ややっ! それよりもお二人とも、対象が動き出しましたぞ!
見失ってしまわぬよう、拙者たちも速やかに移動しなければ!」


黒猫「ふぅ……ようやく、と言ったところかしら。
あまりにイチャイチャとしているものだから、このまま交尾でも始めてしまうのかと思ったわ。
…………って、あなたは一体なにをグズグズしているの?
言いだしっぺはあなたでしょうに。ほら、さっさと行くわよ、茶髪女。」


桐乃「…………う、うん。…………行くってば。」

黒猫「…………。」

名前:高坂桐乃
きりりん@人生相談85回目(゜∀゜)

シスコン万歳!

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