瀬名「みんな集まってるかー?……って、なんだこの簡素な部屋!パイプ椅子と机だけって…!」

夜鳥先生「今年は企画をやるつもりはなかったが、急遽、形だけでもしておけと命令がでてな。用意してる暇がなかった」

瀬名「いや、それにしたって、もっとバレンタインらしさは出せなかったのか?」

ひのり「あるよ。ほら(どさどさ)」

瀬名「段ボールから大量の業務用チョコが……いや、それ見せられてどう反応したらいいんだよ」

ひのり「食べればいいと思うよ?(バリバリ)」

瀬名「……。いくら急すぎてチョコが集まらないからって、野郎が集まって業務用チョコを食べるという寂しすぎる構図はいかがなものかと思う」

夜鳥先生「しかし、それ以外となると何もないぞ?」

瀬名「え…何もない?まさか、今年って、業務用チョコ食べるだけとか言わないよな!?な、なぁ!そうだと言ってくれ!」

夜鳥先生「…………」

ひのり「…………」

瀬名「あの……無言が怖いんデスガ…?」

ひのり「…大丈夫。チョコはまだあるよ」

瀬名「それの何が大丈夫なんだ?!一ミリも幸せ感じねぇよ!!」

夜鳥先生「……。チョコだけに飽きたら白米もやろう」

瀬名「気の使い方が違う!ていうか、より食べづらい!」

ひのり「じゃあ、チョコフォンデュで白米を…」

瀬名「悲しいことに、問題点が何も変わってねぇよ…フォンデュって果物とかするだろ」

夜鳥先生「残念ながら、アボカドしか用意されてない」

瀬名「それ果物ですらない…!!」

ひのり「はい。アボカド丼チョコソース掛け」

瀬名「悪化しやがった!!」