(わーわー!)
○「ふぅ…」
少しはなれたところで休憩する。
プレゼント交換は無事に終わってくれたようでなによりだ。
シャ「○○…」
○「お?」
一人でぼんやりしているとシャーリーがやってきた。
シャ「あのさ…。これ、○○だよな?」
そういったシャーリーの薬指には銀色の指輪がはまっている。
○「で、その箱の中身は何よ?」
阿「だから愛の証だといってるだろう」
○「意味わからん」
すると阿部はやれやれといったふうに箱を開けてこちらに見せた。
○「指輪じゃないか」
阿「ああ、お前が前の奥さんに贈ろうとしたやつだ」
○「……」
前の奥さん、おそらく和香子のことを言っているのだろう。
和香子は俺が昔に通っていた音楽学校で出会った。
結婚式を挙げた次の日にネウロイの襲撃に巻き込まれて俺の目の前で死んだ。
それが俺が軍に志願した大きな理由のひとつになっている。
阿「荒れ果てた家の中から見つけるのは大変だったんだぜ?」
ちなみに阿部とはそれ以前からの付き合いだ。
よく和香子と三人で公園で遊んだっけな。(変な意味じゃないぞ?)
○「…それで?それをどうしろってんだ」
阿「とぼけるなよ、シャーリーちゃんにだ」
……
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