○「はぁ、一体いつになったら見つかるんだよ…」
いい加減帰りたくなってきた
なんでクリスマスに人探しを手伝わなきゃいけないんだ…
ハイ「おい、しっかり探せ」
○「…お前が言うなよなー」
?「あ、ハインリーケさん…!」
ハイ「む?おお!!ハイデマリーではないか!探しておったのだぞ!」
マリー「私もずっと探してたんですよ…?」
○「どうやら見つかったみたいだな」
ハイ「うむ。ハイデマリー、こやつは○○。お前を探すのを手伝ってくれた」
マリ「あ、その…はじめまして…」
○「おう、はじめましてハイデマリーちゃん」
ハインリーケとは対照的に随分おとなしそうな子だ
…体の一部分は自己主張が激しいが
ハイ「まったくどこにおったのだ。手間をかけさせよって」
マリー「…あの、ずっと約束の場所にいましたよ?」
ハイ「約束の場所?」
マリー「はい、はぐれたらあの噴水の前で待ち合わせにしようって…約束しましたよね?」
ハイ「……」
マリー「ハインリーケさん、向こうを少し見てくるって言っていなくなっちゃったから…心配してました」
ハイ「……」
やっぱりな
そんな事だろうと思ったよ
○「ハインリーケ?何か言うことがあるんじゃないの?」
ハイ「……」
マリー「……?」
ハイ「…そ、そんな話もしたかもしれんな」
…逃げたな
ハイ「ええい!ハイデマリー!もう時間も遅い、さっさ帰るぞ!」
マリー「あ、ハインリーケさん…待ってください」
○「気をつけて帰れよー」
これでやっと面倒事から解放されたな
○「さて、メシでも食いに行くか」
……