○「ここなら誰もいないな」

ミ「……」

○「ごめん、無神経すぎたな…」

ミ「いいえ…、取り乱しちゃってごめんなさい」

○「いいや、俺が悪かった。傷口に塩を塗るようなことしちゃって…」



ミ「…ダメね、やっぱりまだ忘れられないの」

○「……」

ミ「クルトは私のお兄ちゃんみたいな人だったの。小さいころからよく面倒を見てもらっててね、大きくなったらお兄ちゃんのお嫁さんになるーってよく言ってたわ」

○「うん…」

ミ「だからクルトと恋人同士になれた時はすごく嬉しかったの」




ミ「なのに…なのにあんなことがおこるなんて…」

○「ミーナ、もういい。無理するな」

ミ「私が…私がもっと気を付けていれば…クルトは、クルトは…!」

○「……」


(ギュッ)


ミ「っ…!!」

○「もういい、これ以上つらそうな姿を見せないでくれ…」



ミ「う…、うぅ…!」


(なでなで)


○「辛かったな…。でもミーナがそんな顔してるとクルトさんも心配するぞ?」




ミ「う…、うわあああんん!!」

(ギュッ)

○「よしよし…」

ミ「うっ、うぐっ…ひっく!」






……
ミーナルート9