○「……」
僕たちが学校を卒業してすぐにネウロイという謎の存在が現れ始めた。
ここ扶桑にも目撃数が日に日に増えており、政府も戒厳令を出して警戒を強めていた。
そんなある日
――はネウロイと扶桑軍との戦闘に巻き込まれて帰らぬ人となった。
ネウロイの発した攻撃が直撃したらしく、遺体はバラバラ、跡形もなかった。
僕はあっけなく最愛の人を失ってしまったのだ。
男A「まだ若かったのに…」
男B「本当に気の毒な話だよ」
女A「あんないい子がどうしてっ…!」
女B「こんなのひどすぎるわ…!」
僕は呆然としたまま、葬式会場を後にした。
右手には――からもらった最後の手紙がある。
先ほど、会場で彼女のお母さんから渡されたものだ。
僕は静かにそれを開いてみた。
……