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ふぅ、着いた…。
(文字通りに、広い場所のはずなのに、人がぎゅうぎゅう詰めになってるなぁ…。
でも、それだけ女王様のお誕生日をお祝いしてくれる人がいるってことだから、嬉しいや…☆)
……あ!
(自由ミルティアナ少女団だ!
この制服、可愛いよなぁ…)
だめですよ、犬さん…。
誕生日に浮気するなんて、外道もいいところですよ?
あ、いや、そういう意味じゃ…
(そんな風に見えてるのかな…)
そんなことばかりしていたら「誠死ね!」
…と言われてしまいますよ?
あ、うん…
気を付けるよ…
(うーむ、ジロジロ見るのはやめておこう…)
そんなことより、犬さん。
今から、さおり様と、しおり様が式典会場に、お越しになられるみたいですよ。
しっかりと万歳をしないと、後で怒られちゃいますよ?
分かってるさ、たろ。
それに、僕自身、何度も式典に参加したことあるし…
(ファンファーレの音が高らかとなってる…
たろ君の言うとおり、もうそろそろ…かな)
『さおり女王陛下!万歳!
しおり女王陛下!万歳!万歳!万歳!』
万歳!万歳!万歳!
わーー☆☆
ノリノリですね、犬さん…
ほら、たろ君も心の底から、しっかりと祝わないと☆
あ、はい…。
わーーわーー!
わーー☆万歳ー!☆
(うーん、たろ君が気にかかる…
そういえば、人がたくさんいるところ、苦手だったんだったけ…?)
……3e