名前:観月しおり&観月さおり

バカ犬の命がお嬢様に弄ばれた回数359回

幸せです、お嬢様…

「そうは言われても…」
リグルに渡すコーヒーを作りながら、必死に妙案を考える。
「はい、どうぞ」
カップにお湯を入れ、ミルクとシュガーを足したコーヒーをリグルに差し出す。
「ありがとう、犬君」
リグルは甘党で、ブラックコーヒーは飲めないのだ。
カップを口に運ぶ度に揺れる触覚が、なんとも可愛らしい。
…ん?
触覚…?
「なぁ、リグル」
「なに、犬君」
「今、いい案を思いついたよ」


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