名前:観月しおり&観月さおり

バカ犬の命がお嬢様に弄ばれた回数359回

幸せです、お嬢様…

………。
……。
…。

ここまで逃げれば大丈夫かしら…。
なんだか、地下室に来ちゃったみたいだけど。
……?
…………これは、国旗っていうものかしら。
赤と青と…これは、鎌とハンマーかしら?
よく読めないけど…横断幕もあるわね。
『いざ、盛大に祝おう!我らが女王節!』
とだけは読めるわ。


あ、あの…
(何やら不審者が…。
どこかで見たことのあるような気もするけど、さおり様の命令を無視する訳にもいかないからなぁ)

何かしら?

いや、何かしらと言われても…
身分証の提示をお願いできませんか?
(一応、お嬢様だからなぁ。
出来る限り、失礼のないようにしないと)

無理ね。

………。
えっと、そう言わずに…
(困ったなぁ…)

さっき来たばかりだもの。
それより、ここは何処かしら?


………!?
えっと、ミルティアナ…
ミルティアナ女王主義共和国同盟の首都プラハですが…
(密入国者!?
それとも、諜報員なのかな?)

ミルティアナ…?
知らない名前ね。
それよりも…家に帰るためにはどうすればいいのかしら…?
……あら。


はぁ…。
(困ったお嬢様だなぁ…)

魔導書……。
この国にも…魔法使いがいるのかしら?


魔道書…?
魔法使い……?
(そういえば…ここは図書館だけど、地下には来たことなかったなぁ。
あたりは、何やら怪しげな本がたくさん…)

………。
この人が、その魔法使いなのかしら?


……?
いえ、その方は観月みおり様と言いまして、女王陛下の……
(みおり様を知らないなんて、まるで別世界から来た人みたいだなぁ)

とにかく、何冊か見させてもらうわね。

い、いえ…!
それは困ります!
そもそも、ここは立ち入り禁止区域ですし!

バカ犬、何騒いでるの!?
大会はもう終わっちゃったわよ!?



あわわわ…!2b
…1b