名前:観月しおり&観月さおり

バカ犬の命がお嬢様に弄ばれた回数359回

幸せです、お嬢様…

捕まえたのは、どうやら軍の下士官のようだ。
胸には勲章がしてあるが、俺にはその価値が全く分からない。
もしかすると、ただ単に忘れているだけかもしれないが。

「暴れるな、暴れると怪我をするぞ」

これから殺し合いを始めるというのに、なんと俺は間抜けなことを言っているのだろう。
自分で言って、少し変だなと思った。

うるさい!
血まみれにして、今晩のオカズにしてやる!


…なんだろう。
泣き叫びながら、必死で抵抗するこの女に、俺は不覚にもときめいてしまった。
なんだろう、こう…もっと虐めたいというか、意地悪をしたいというか。
傷つけたくないのに、傷つけたい。
一行で見事なまでに矛盾を含ませる、見事に素晴らしい言葉であるが、本当にそんな言葉がピッタリとあう心境なのだ。

「大人しく質問に答えてくれ。
俺は此処を出たいんだ」

誰が答えるものか!

威勢のいい子は、嫌いじゃない。
答えないのなら、最後の手段に出るまでだ。

「そうか、分かった。
ならば体に聞こうか」

シマシマの囚人服のズボンを脱いだ。
力強くそそり立つ自分のナニは、なんだか普段よりもたくましく見える。
これも、能力の一つなのだろうか。


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