「
んふふ…♪
それじゃあ、ママは、しおりちゃんを呼んでくるから、いい子にしてなさいよ?」
「
はーい、ママ♪」
かおり様はドアを開けて、しおり様をお呼びに行かれました。
部屋には、僕とさおり様だけが残ることとなります。
なんだか、嬉しいような、少し不安な気持ちに駆られます。
「
ねぇねぇ、バカ犬♪
貴方がいた世界って、どんな感じだったのかしら?」
さおり様がご質問をなされたので、僕はそれに答えます。
その間も、さおり様はおみ足をお使いになられながら、僕で遊んでくれています。
「
…へぇ。
いいなぁ…」
さおり様にしては珍しく、羨ましそうな声を出しました。
「はひ…はひ……」
僕は答えるのが大変です。
だって、さおり様のオモチャにしてもらて、とても幸せなのですから。
「
ねぇ、バカ犬。
今更だけど、どうして裸でいるのかしら?
それに、さっきから声が変になってるわよ?」
さおり様は、変なご質問をなされました。
僕が服を着る…だんて、本当に変なことです。
それに…僕の反応に疑問をもたれるなんて…
「
バカ犬…?
…なんだか、息が荒くなってきてるわ。
熱でも出してるのかしら?」
さおり様は、何かを勘違いなされながら、もう儀式は十分だと思ったのか、椅子から立ち上がると僕の目の前に屈みこんで、顔をお覗きになられます。
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