えぇ、いいわよ、クズ犬♪
あたし達の誇らしい、このミルティアナ共和国は、広大な領土を持っていて、地方によって生活様式も変わっているわ。
もちろん、党中央もそのことをよく理解しているから、党の方針に逆らうものじゃない限り、大抵のことは認めてあげてるのよ。
そのおかげもあって、全ての人民は、とても豊かに、平和に、楽しく生活を送ってるわ☆そうなのですか…。
えぇ、そうよ、クズ犬♪
でも…唯一、足りないものがあるわ。
それはね、クズ犬…。
貴方のように、従順なオス犬なのよ。
大抵のオス犬は、クソ生意気なことに、まだ少女とオス犬が対等な関係を築けると思っていたり…
中には、少女を支配下に置こうと考えている、愚か者もいるわ。
他にも、女王主義を否定して、あたし達のことを『独裁者』と呼んで、帝国主義の傀儡政党を設立するように求めてくる輩もいるわ…。
そんなこともあって、ミルティアナは常時オス犬不足に陥ってるのよ…。
……まぁ、食用と実験用、サンドバッグ用とかのオス犬はいるけど、ね。は、はぁ…
(そういえば、そうだったような気がしてきた…)
そんなわけで、党幹部からは「早くオス犬を飼いたい!」っていう声が毎日飛び交ってるわ。
…気をつけなさいよ、クズ犬?
貴方は、とっても貴重な存在だから、みんなが興味津々に接してくるわ。
食べられないように、気をつけなさいよ?は、はぃ…
そういえば、かおり様。
あら、何かしら、クズ犬?従順なオス犬を求めている…とのことですが、それはどうやって判別しているのですか?
中には、敵のスパイとかもいるかもしれないのに…
ちょっぴり、気になるなぁ…