名前:観月しおり&観月さおり

バカ犬の命がお嬢様に弄ばれた回数359回

幸せです、お嬢様…

………。
……。
…。

(そういえば、僕は昔からそうだったけ…
気がつけば、かおりお姉ちゃんに育てられて…
気がつけば、さおりちゃんと、しおりちゃんがいて…
…そう、僕の親族っていうものは、これだけ。
他に関しては、自分でも全くの謎。
一念発起して、一人暮らしをしてみたけど…
晴れて、家なしニートになっちゃったよ…
どうしよ…)

あら、くずい…お兄ちゃん♪

あ…かおりお姉ちゃん…グスン。
家…燃えちゃったよぅ…
(かおりお姉ちゃん…珍しいなぁ…
シラフなのに、僕のこと、クズ犬って言いかけてたよ…
お酒が入ると、たまにクズ犬って連呼してきたり、変なこと言ってくるんだよなぁ。
黒色のなんたらとか、みおり様が…とか…)

お、おにいちゃん!?
大丈夫だった…?
怪我、してないわよね?


あ、さおりちゃん…
大丈夫だよ、僕自身は…
(やっぱり、変な世界で見た写真と一緒だよなぁ…
どうみても、さおりちゃんと同じだったなぁ)

グスン…うぅ…
お兄ちゃんのお家…燃えちゃったよ…


しおりちゃん、大丈夫だよ。
だから、泣かな…いで。
(なぜ…だろう。
しおりちゃんの、この泣き方…うそ泣きの時と同じだ…
こりゃ、何かあるな…)

やっぱり、お兄ちゃんに独り立ちは無理だったのよ。
お兄ちゃんなら知ってるわよね?
室内犬が、迷子になって森の中に入るとどうなるか…
…ほんと、死ぬ前に回収出来て良かったわ。


は、はぁ…
(かおりお姉ちゃん…
僕は…確かに変態だけど…
だからといって、犬に例えなくても…
って、回収…?)

お兄ちゃん、おかえり♪
明日からは、あたしの家で過ごしてもらうわ☆



へっ…!?3869a
これからどうしよう…3868a