し、しおり様…
(しおり様は…ずっと、僕のことを待っててくれた…
それに…僕を一番幸せにしてくれるって…)
ちょ、ちょっと…?
おにい…ちゃん…?そうだよ、お兄ちゃん。
お兄ちゃんに優しくって、ずっと一緒にいてあげられるのは、わたしだけだよ。
たくさん、幸せにしてあげるからね、お兄ちゃん。ちょ、ちょっと…?
うそ…でしょ?
あたしに…あたしのモノになるって…その考えが間違えなんだよ、さおりちゃん。
お兄ちゃんはね、モノじゃないんだよ。
お兄ちゃんは、お兄ちゃんなんだよ。しおり様…しおり様…
(ごめんなさい…ごめんなさい…
抜け駆けの、反則技に惑わされた僕を許してください…)
ほら、お兄ちゃんが壊れちゃってるよ…?
わたしのこと、様付けで呼ぶようになっちゃってる…
可哀想なお兄ちゃん。違うわ…
それが…おにいちゃんの望んでた日常だったのに…
う…うぅ……!えへへ…♪
お帰り、お兄ちゃん♪おにいちゃん…
しおりちゃんに壊される前に、絶対に助けてあげるから…
だから、それまで待っててね、おにいちゃん…!パタパタパタパタ…あ、あの…
しおり様…
さおり様が、行っちゃいますが…
(さおり様にとてつもない罪悪感が…)
気にしないで、お兄ちゃん。
さおりちゃんはね、我慢の出来ない子だから。
いつものことだよ。そ、そうなのですか…
(しおり様が言うなら…そうなのかな。)
えへへ…♪
これからは、ずっと一緒だよ、お兄ちゃん♪しおり様編一覧お兄ちゃんの日記帳