—ソヴィーナ連邦・観蘇国境地帯
リナ「…と、いう訳で、本日はこの砲台の試射と見せかけて、ミルティアナで発見された油田の、その採掘施設および関連施設に対し砲撃を加える。
以上だ」
アナスタシア「ふーん。
それで、アナスタシア達が呼び出されたんだね?」
ユリア「ったく、折角の休暇だってのに…
そういや、この前の大戦のときも、こんな感じで呼び出されなかったか?」
ディナラ「あまり党のことを悪く言うんじゃない。
党の命令だ、やるしかないだろ」
アナスタシア「そういえば、ここは海岸のすぐ側の山岳地帯だから敵陣がよく見えるけど…
ミルティアナからすれば、砲台以外の装備はよく見えないんだよね?」
リナ「あぁ、そうだろうな」
ユリア「じゃあ、さっさとぶっ放して帰ろうぜ!
もう面倒くさくて仕方ねぇーんだよ…」
リナ「そう言われてもだな…」
ディナラ「ダメだ。
党の命令では、本日の1100時に新型砲台により敵油田に向け撃つように言われている。
さらに、応射に関しては、敵から攻撃を受けた際の反撃のみに認められている。
なお、敵機からの攻撃には空軍の直掩機が我々を守ってくれる手筈になっている。
我々に与えられた任務と指揮は、それだけだ」
ユリア「なんだよ、それ…
あーもぅ!
面倒くせぇ…」
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