名前:観月しおり&観月さおり

バカ犬の命がお嬢様に弄ばれた回数359回

幸せです、お嬢様…

ヒュン…ヒュン…

……。
(何コレ…
近くを銃弾がかすめていってるんだけど…)

バカ犬、早く来なさいよ。

は、はぃ…
(うぅ…)

……はい、さおり様、どうぞ。

…バカ犬、そこに居たら撃たれちゃうから、あたしのクッションになってなさい。

は、はぃ…

…んしょ。

もふん…

……はぅはぅ。
(さおり様の香り……)

なに…?
要するに、謝罪はするが賠償はしない、油田はくれてやる、国境線をキチンと引こうぜ…ってことかしら?

あぁ、そうみたいだな。

…こっちには戦争をするメリットはないわ。
一旦互いに兵隊を引き上げて、また話し合いましょう。
…あと、それなりの賠償を請求するから、覚悟しときなさいよって、伝えといて。

あぁ、いいぜ。

それにしても…
戦争狂の貴女が停戦の申し込みをしにくるなんて、とんだ皮肉ね。

そんなことないぜ。
なんせ、こっちは慈悲深く相手に停戦をオススメしに来てるって形なんだからな。
一種の名誉職だと思ってるぜ?

あ、そう。
…そんなことより、早く銃撃を止めてくれないかしら?

分かった。
それじゃあ、ちょっと行ってくるよ。


……1303a
は、はぃ…1302a