名前:観月しおり&観月さおり

バカ犬の命がお嬢様に弄ばれた回数359回

幸せです、お嬢様…

ベットの上には、確かに小指の半分ほどの大きさになっているクズ犬がいました。
「は、はい、僕です…」
実は、かおり様はダメ元で、ある魔法をかけていました。
それは、性行為後オス犬を食べても効果はそのままに、暫く経つと生き返らせることが出来るというものでした。
しかし、この魔法はお嬢様が手を加えて完成させたものの上に、かなり上級者向けのもので、とてもでは
ないですが、かおり様は自信をもって「出来る!」と言うことができなかったのです。
半ば諦めていた、クズ犬の生還。
魔法の都合上、かおり様の心臓と連動してクズ犬の心臓も動くというハンデを持ってはいますが、かおり様はとても…それはもう、とてもお喜びになられました。
「良かった…本当に、良かったわ!」
かおり様は、うっすらと涙を浮かべそうになるのをグッと堪え、そして、クズ犬にこう言いました。
「おかえりなさい、クズ犬。
待ってたわよ♪」


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