名前:観月しおり&観月さおり

バカ犬の命がお嬢様に弄ばれた回数359回

幸せです、お嬢様…

「んふっ…♪
おはよう、クズ犬♪」
かおり様は優しく微笑むと、彼の髪を再び撫でました。
「ぁ…ぁ………
かおり様…」
恍惚とした表情を浮かべながら、彼は、かおり様のおみ足へ、再び頬ずりをはじめました。
「あたし、頑張るわ!
…貴女達の力と、この本の力で、ね。
あと、あたしは何処で暮らせばいいのかしら?」
村長と青年は、とても幸せそうな表情をしています。
この言葉こそ、村長達が、村の人々の待ち望んでいた言葉なのですから。
「はい、かおり様!
僕が案内します!」
彼は元気よく、かおり様の横へ立ち上がります。
「それじゃあ、案内してもらえるかしら?
あと、村長さん…」
村長はニコニコしながら、はい、と答えます。
「この本で分からないことがあったら、容赦なく質問するから…
覚悟してなさいよ?」
「はい、お待ちしております、かおりお嬢様」


次のページヘ15b
次のページヘ14b