名前:観月しおり&観月さおり

バカ犬の命がお嬢様に弄ばれた回数359回

幸せです、お嬢様…

「ふぇー…
れおな、オス犬さん見るのはじめてなの…」
れおな様は、クズ犬の横で中腰になると、右手の人差指で、ツンツンとクズ犬の頬をつつきます。
「んふっ♪
クズ犬虐めはこれくらいにしておいて…
れおなちゃん、お話があるの」
ふぅ、と朝の日課のようになっているクズ犬に対するお仕置きを終えると、れおな様に椅子を勧め、かおり様も
椅子へと腰をかけます。
「ふにゅ♪
かおりちゃん、お話ってなーにー?」
れおな様は、かおり様のお話に興味津々ですが、いまいち状況が掴め切れてないようです。
「れおなちゃん、真面目に聞いてちょうだいね。
あたし達のご先祖様と、あたし達の未来についての話なの」
れおな様の表情が一変します。
先程まで見せていた無邪気な面影は消え去り、恐ろしいほどまでに冷徹な眼差しへと変わりました。


次のページヘ23b
次のページヘ22b