名前:観月しおり&観月さおり

バカ犬の命がお嬢様に弄ばれた回数359回

幸せです、お嬢様…

「村長さんには、みんなが揃い次第、会議をするって言ってあるけど…
念のために、告知くらいはしておいた方がいいわね」
腰掛けているベットから立ち上がると、かおり様は二人のお嬢様に指示を出しました。
「村長さんと、村のみんなに告知して!
明日、村長さんの家の会議室で会議を開くわ!
みおり様の描いた理想実現のために、全ての手法を取り決めるわよ」
告知を聞いた村長と村民の反応は、れおな様と、なおみ様にとっては意外なものでした。
村長は既に会議の準備を整えており、村民は何が決められても従う決意を持って、来る翌日の会議を待ちわびています。
告知が終わり、かおり様の家へ二人のお嬢様が戻ると、かおり様はにこやかに二人を迎えます。
机の上には、明日の会議で決めることが書かれた紙と資料が大量に置かれており、どう見ても
今さっき準備したものではなく、ずっと前から準備していたことが分かります。
「いよいよ、ここから新たなる神話がはじまるわ…」
かおり様は、資料の山に手を置き、れおな様と、なおみ様の顔を見ます。
その足元には、クズ犬が幸せそうに、かおり様のおみ足に頬ずりをしています。
「さぁ、最終チェックをしましょ♪
明日の会議は、世界史に残る会議になるんだもの。
赤っ恥はかきたくないわ」


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