名前:観月しおり&観月さおり

バカ犬の命がお嬢様に弄ばれた回数359回

幸せです、お嬢様…

会議は、もはや会議ではなくなっていました。
激しい歓声と「ミルティアナ!」のコールによって、会議室は熱気に満ちています。
村長は、観月かおり様のリーダーシップ力と、その力強い演説を行っている姿に、かつての女王、観月みおり様の
姿を重ねており、感激のあまりに涙を流しておりました。
「当然、これはとても厳しく、辛く、長い戦いになると思うけど、あたしは、みおり様の理想に従って戦い抜く
覚悟を決めているわ。
あたしは、貴女達に問うわ。
あたしと共に戦い抜く覚悟のある者はいるかしら?」
村民達は、次々と「ここにいるわ!」と声を上げます。
そして村長もまた「ここにおります、かおり様」と感涙混じりの鼻声で答えます。
れおな様も、なおみ様も「当然だ!」と同意します。
「貴女達の決意、たしかに受け取ったわ。
よろしく頼むわよ、みんな!」
歓声の中、会議は次の議題へと移ります。
「次は、軍備の拡充と研究についてよ。
あたしは『武力も辞さぬ覚悟』と言ったわ。
でも、その為には当然兵器がいるわ。
それも、しっかりとした兵器が。
今ある兵器は、猟銃と警備用の小銃が数丁あるだけで、これじゃあ勝負にもならないわ。
直ちに、兵器を揃えつつ、来る勢力拡大時に備えて、兵器の研究も進めていく必要があると思うけど、どうかしら?」
即決でした。
全員が「その通りです!」と答えます。


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