議題は次へと移ります。
「次はブゼムラティック学校の設立についてよ。
この戦いを勝ち抜くためには、全ての少女と女性が勤勉に励む必要があるわ。
青年トルコ人革命に力を添えたのは、近代の知識をしっかりと学んだオス犬達よ。
あたし達は、この青年トルコ人革命をもっと身近に感じて、如何に近代の技術と知識が偉大なものであるかを
認識して、直ちに学ぶ必要があるわ。
このブゼムラティック学校は、その近代技術と知識を学ぶ場として、あたし達に大きく貢献するわ。
そこで、あたしは貴女達に問いたいわ。
このブゼムラティック学校の設立、実行に移していいかしら?」
れおな様が声を上げます。
「当然だよ、直ちに設立すべきだよ」
れおな様は、例の真面目モードで答えます。
というのも、れおな様は近代技術、特に軍事と医療に関しては非常に興味を持っていて、このブゼムラティック学校の
設立だけは、どうしても譲れないものだったのです。
れおな様は周りをぐるりと見渡します。
周りから聞こえるのは、同意の声だけです。
それを確認すると、れおな様はにっこりと満足気に椅子へと再び腰をおろしました。
かおり様は、一瞬ヒヤリとしましたが、気を持ち直して話を続けます。
「みんなの協力に感謝するわ。
次に、年に二度の予算案会議を行うこと。
これについては、どうかしら?」
「異議なし!」と声が湧き上がります。
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