名前:観月しおり&観月さおり

バカ犬の命がお嬢様に弄ばれた回数359回

幸せです、お嬢様…

「ふぅ、なんとか完成したわ」
少しグッタリしながら、かおり様は椅子の背もたれに身を預けます。
れおな様は、かおり様に「お疲れ様、かおりちゃん」と言うと、毛布を一つ手渡しました。
ありがとう、と言って、かおり様は毛布を手に取ると、ベットへと移動しました。
ベットの掛け布団の下に、その毛布を敷くと、かおり様はウトウトしながら、れおな様に指示を出します。
「実力行使部隊の名称は『第一旅団』とするわ。
訓練カリキュラムは、そこにおいてあるから、それに従って訓練を実施してもらえないかしら?」
「ふにゅ、今日から?」
れおな様は訓練カリキュラムに目を通しながら質問をします。
「えぇ、当然よ。
よろしく頼むわね♪
あと、なおみちゃん」
れおな様に指示を出すと、次は、なおみ様へと指示を出します。
「ここから西に少し行ったところにある、スェーチェに行ってもらえないかしら?
そこには、ほんの少しだけど、あたし達の支持者がいるみたいなのよ。
その支持者達と接触して、昨日の会議の内容を伝えることと、義勇兵の募集をお願いしたいわ」
かおり様はそう言い終わると、ポケットから自分の署名の入った手紙を、なおみ様に手渡します。


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