「うーん、難しいぃー!」
「んっしょっと…おっとと……できた!」
訓練兵達も一生懸命に、何とか右肩に担ぐことができました。
「よし、それじゃあ出発するよ!」
れおな様が指示を出すと、黙々と会議室へ向かって行進をします。
訓練のくの字も行ったことのない新兵隊なので、みんなバラバラです。
やがて、無事に会議室に着くと、次は小銃の仕組みについての講義が始まります。
小銃の清掃の仕方、各部の説明、その機能、様々なことを教育します。
その後、志願したい兵科を書く用紙を新兵に渡します。
「希望通りに振り分けができないかもしれないけど、しっかり書いてね!」
れおな様が新兵に言います。
新兵の女の子達は、みなそれぞれ、思い思いの兵科を書くと、端から順に続々と兵科志願書を送り、れおな様の
ところへと送られてきました。
「ふにゅ、よしよし♪
それじゃあ、今日はこれで解散!
お疲れ様☆」
解散の号令が出ても、新兵の女の子達は、れおな様から授かった小銃を、とても大事に
抱きしめながら、帰路へとつきました。
誰ひとりとして、雑に扱う子はいません。
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