名前:観月しおり&観月さおり

バカ犬の命がお嬢様に弄ばれた回数359回

幸せです、お嬢様…

「んふっ…♪
…規模は小さいけど、悪い気はしないわ」
「お褒めの言葉、ありがとうございます、かおり様…!
みんな、とても喜んでいるのですよ。
だって…かおり様が…観月家の方が戻ってきてくれたのですから。
これ以上に嬉しいことなんて、この世界にはありません」
「あら…その言語は、まだ早いわ。
だって、これから…もっと、あたしがみんなを幸せにするんだもの。
最高の幸せっていうものは、まだ貴方達の目の前にはないのよ?」
青年は、そのとてつもなく嬉しい言葉に感激し、胸の鼓動が激しくなりました。
「はい…かおり様…!
さぁ、着きましたよ、こちらへどうぞ!」
青年はドアを開け、長屋の中へと、かおり様を迎え入れ、更に案内を続けます。
「意外と内装は綺麗じゃない。
上出来だわ」
館内は赤い絨毯が敷かれていて、壁には歴代の村長と、観月家、朝倉家、西村家の肖像画が
掲げられていました。


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