午後一時。
心配されていた射撃訓練は、問題なく実施されました。
急づくりの的を狙い、全兵士が多少手間取っていたものの、事故もなく、無事に完了されました。
その後、基礎トレーニングを実施し、夕方の解散の時間となりました。
「お疲れ様!」
れおな様が新兵の女の子たちに向かい、労いの言葉をかけました。
新兵女の子たちも、まだ不慣れながらも一斉に直立不動の姿勢をし、れおな様に敬礼をします。
そして、日を追うにつれて訓練の内容は徐々に高度なものへ、各種自分の兵科に沿った内容へと進むことになるのでした。
激しい訓練ではありましたが、れおな様や、戦友達の相互扶助の精神をもって、一人ひとりが力強い兵士となったのです。
しかし、彼女たちが歴史の表舞台に登場し、その名を馳せるには、もう暫くの年月を待たなければならなかったのでした。
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