名前:観月しおり&観月さおり

バカ犬の命がお嬢様に弄ばれた回数359回

幸せです、お嬢様…

「まず最初にだけど…
ここは、ブゼムラティックかしら?」
青年に、最初に聞いた質問と全く同じものを投げかけます。
「その通りでございます、かおりお嬢様。
ここが、観月みおり女王陛下が日常をお過ごしになられた、ブゼムラティックでございます」
質問に対する答えも、同じものでした。
「その割には、ちょっと廃れ過ぎじゃないかしら?
何かあったの?」
ストレートな質問でした。
しかし、今かおり様が抱いてる疑問の最たるものでもありました。
「いえ、観月みおり女王陛下は、お生まれになられたこの故郷を何よりも愛しておられ
また、庶民の生活を何よりも身近に捉えておきたいとお考えになられておられました」
「なるほどね…。
それで、あえてそのままの姿で、ブゼムラティックを残しておいたのね。
そして、みおり様がここで住んでたいたから、ここが実質上の首都となっていたということね」
「左様でございます、かおりお嬢様…」


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