「あたしは、れおなちゃんの気持ちも、ヘレナちゃんの気持ちも、そしてそれに同意した、なおみちゃんの気持ちもよく分かるわ。
でも、この中で最も正しい革命的精神をもって任務を遂行していたのは、れおなちゃんよ。
れおなちゃんは、観月みおり様がお考えになられた思想の、その真髄を体現したと言ってもいいわ」
ヘレナ様は静かに涙を流し、自らの過ちに気付き、そして自らの行動を恥じました。
「……申し訳ございませんでした、かおり様」
「なおみも…ごめんなさい…」
一緒に、なおみ様も謝ります。
「いいのよ、ヘレナちゃんも、なおみちゃんも。
れおなちゃんのことを思ってのことでしょ?
これから、気をつけていけばいいだけのことよ」
優しく、かおり様は二人のお嬢様に言いました。
「それと…ミレナちゃん。
貴女は、れおなちゃんと一緒に居たほうがいいわね。
れおなちゃんに、ピッタリとくっついてるし♪」
微笑みながら、かおり様はミレナ様に話しかけます。
ミレナ様は、コクリと無言で頷きました。
「それじゃあ、れおなちゃん。
これからは、ミレナちゃんとニコイチで行動をお願いね」
かおり様は、れおな様に命令を下しました。
「ふにゅ、がってんしょーちだよ、かおりちゃん!」
ビシッと敬礼をキメて、れおな様は応じました。
傍にいるミレナ様は、頬を赤らめて、とても嬉しそうです。
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