名前:観月しおり&観月さおり

バカ犬の命がお嬢様に弄ばれた回数359回

幸せです、お嬢様…

かおり様の疑問は解けました。
次は、かおり様の方から様々な報告を行う番です。
「もう連絡は入ってると思うけど、あたし、ママからこう言われたの。
ときが来た、時代はもうすぐ大きなうねりを上げるわ。
今こそ祖先の仇を返上し、大国を復活させ、観月家の再興を目指すときだって」
かおり様は、黙々と話を続けます。
「でも、世の中そう甘くないことは知ってるわ…
世界には、大国が顔を揃えているし…
毎年、戦争が行われていて、勝った負けたの動きに合わせて、国一つが潰れたり、生まれたりしているわ。
それに、何よりも…まずは、自国を立ち上げないといけないのだけど、そのためにはオーストリア=ハンガリー帝国と
戦う姿勢も、場合によっては必要になるわ。
果たして…やり遂げられるかしら」
かおり様は、また一つ、ため息が出ました。


次のページヘ8b
次のページヘ7b