…。
(目の前の飛び出してきた針…
とても長くて、鋭くて、ほどよく太くて、銀色に輝いてて…
もし、こんなのが僕に刺さっちゃったら…。
あぁ…!
想像もしたくないよ…)
おい、おまえ。
あ…はぃ…?
食事だ。
しっかりととっておけ。
あ、はい…!
ありがとうございます、ありがとうございます…!
(そういえば…昨日から、何も食べて無かったんだっけ…)
…もう、明日は食事をとることすら出来なくなっているのかもしれないのだからな。
よく味わって食べろよ。
は、はぃ……グスン……
はい……
もぐもぐ…
(お嬢様方の…食べ残しの残飯…
とても…とても…おいしい…グスン…
おいしいです…)
冤罪で、こんな目に遭うなんて。
…まったく、運の無い奴だ…。
もぐもぐ…?
なんでもない。
また明日も来るぞ。
お前が生きていたらだが…な。
は、はぃ…
処刑2日目…654a