名前:観月しおり&観月さおり

バカ犬の命がお嬢様に弄ばれた回数359回

幸せです、お嬢様…

ぼ、僕には…
選ぶなんて…出来ないよ…
だって…さおり様も…しおり様も…
大事な、僕の…
(あわわ…
なんて言えばいいんだろう…)

おにいちゃん…
そういうのは、やめて…


やっぱり、さおりちゃんに壊されたんだ…
可哀想なお兄ちゃん。


そ、その…
僕が原因で争うなんて…
(ほんと…変な話だよ…
この僕が…こんなセリフを言う日が来るなんて…)

お兄ちゃん、先に言っておくね。
臭いセリフで説得なんて、望んでないから。
わたしが望んでることは、たった一つだよ。
わたしの言う事だけを聞いてくれる、お兄ちゃんになってくれること。
それだけだよ。
それが出来ないなら…
わたし、お兄ちゃんを食べちゃうね。
そして、その次に…さおりちゃんを…


あたしも…そうね。
しおりちゃんに洗脳されて壊されるくらいなら、いっそ、おにいちゃんを…


うぅ…ぐすん…
(大変なことになってるよ…
今ここで、泣き土下座しても、どうしようもないレベルだよ…
つ、詰んでる…)

………。
仕方ないね、さおりちゃん。
お兄ちゃん、泣いちゃったよ?
ここは、一旦互いに引くしかないね。


そうね…
そうしましょ、しおりちゃん。


う…ぅ…
(ぐすん…)

それじゃあ、一時停戦ってことで、いいかな?

え…えぇ。
そうしましょ、しおりちゃん。



二人がお嬢様編
お兄ちゃんの日記帳
選ぶなんて出来ないb