ぼ、僕には…
選ぶなんて…出来ないよ…
だって…さおり様も…しおり様も…
大事な、僕の…
(あわわ…
なんて言えばいいんだろう…)
おにいちゃん…
そういうのは、やめて…やっぱり、さおりちゃんに壊されたんだ…
可哀想なお兄ちゃん。そ、その…
僕が原因で争うなんて…
(ほんと…変な話だよ…
この僕が…こんなセリフを言う日が来るなんて…)
お兄ちゃん、先に言っておくね。
臭いセリフで説得なんて、望んでないから。
わたしが望んでることは、たった一つだよ。
わたしの言う事だけを聞いてくれる、お兄ちゃんになってくれること。
それだけだよ。
それが出来ないなら…
わたし、お兄ちゃんを食べちゃうね。
そして、その次に…さおりちゃんを…あたしも…そうね。
しおりちゃんに洗脳されて壊されるくらいなら、いっそ、おにいちゃんを…うぅ…ぐすん…
(大変なことになってるよ…
今ここで、泣き土下座しても、どうしようもないレベルだよ…
つ、詰んでる…)
………。
仕方ないね、さおりちゃん。
お兄ちゃん、泣いちゃったよ?
ここは、一旦互いに引くしかないね。そうね…
そうしましょ、しおりちゃん。う…ぅ…
(ぐすん…)
それじゃあ、一時停戦ってことで、いいかな?え…えぇ。
そうしましょ、しおりちゃん。二人がお嬢様編
お兄ちゃんの日記帳