名前:観月しおり&観月さおり

バカ犬の命がお嬢様に弄ばれた回数359回

幸せです、お嬢様…

1910年10月12日(水曜日)
ブゼムラティック、黒色の薔薇戦線の会議室。
天候、晴れ。
神妙な顔つきで、各部署の幹部の少女たちが椅子に座って、かおり様の顔を見ています。
今日は予算会議の結果を発表する日で、今後の半年間、一体何が出来て、何が出来なくなるかが決まる日なのです。
予算の割り当てが、一つ一つの部署へと伝えられていきます。
予算が一番増額された部署は情報部で、特に防諜関連予算が圧倒的に増えました。
次いで増えたのが工作部門で、特に構成員獲得のための関連予算が増額されました。
逆に予算が必要最低限となり、本当にギリギリの切り盛りをしなければならなくなったのが技術と教育部門、つまり
ブゼムラティック学校への予算で、この件に関して、れおな様は
「ふにゅぅ…ぐすん。
かおりちゃんのバカぁ…」
と、半ベソをかく羽目となってしまいましたが、既に決められた予算なので、これが変動することはないのです。


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1910年10月12日(水曜日)