名前:観月しおり&観月さおり

バカ犬の命がお嬢様に弄ばれた回数359回

幸せです、お嬢様…

1910年10月3日(月曜日)
ブゼムラティック、昼。
黒色の薔薇戦線の会議室。
天候、晴れ。
先日の会議では食料の調達方法など、既に具体的な策が決められている事柄に関し、再確認をするような一日でした。
それゆえに、これといった大きな課題などへの対策ではなく、比較的ゆったりとした会議となりました。
しかし、今日の予算会議三日目では、兵器に関する議題が多く上がっています。
これは大きな課題で、かおり様の頭痛の種でもある課題です。
れおな様が、報告します。
「かおりちゃん、レナータちゃんからの報告によると、優秀な設計者の獲得に
成功したみたいだよ。
これで、大きくコピー銃器製造へと進むことが出来たから、もっと予算をつけて欲しいな」
かおり様は、更に詳細な情報を聞き、計画続行のための資金をつけることを約束しました。
この課題に対しては、一日でも早く、解決させておきたいからです。
また、それと連動して、これまで銃器を提供してくれていた者の内、賄賂で動いている協力者へは、海外への逃亡の
指示と援助を、女王主義の未来の為に協力してくれている者に対しては、組織内で手厚く保護をし、適切なる
部署へ配置することを決定しました。
黒色の薔薇戦線へ協力してくれている者は、任務完了後も身の安全を保証されるということを証明するためです。
こうした信頼を少しずつ築いていくことによって、黒色の薔薇戦線に協力してくれる者が、順調に増えていくのです。
これらの事柄が話し合われ、ある程度の方針が決められたときには、もう空には月が昇っていました。
残りの議題は、翌日へと持ち越されます。


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1910年10月3日(月曜日)