1910年6月1日(水曜日)
その日の朝は、とても騒がしいものでした。
かおり様は、黒色の薔薇戦線の本部として暫定的に取り決められた、かおり様の家で
ほぼ夜通しで今後のスケージュールを組んだり、その内容を
考案したりしていて、とても疲れきっています。
「Posledni bitva vzplala, dejme se na pochod~♪(いざ進みゆかん 最後の激戦へ)
Internacionala~♪(インターナショナラ)
」
窓から、村民たちの歌声が聴こえます
「もう…集中できないじゃない」
れおな様と、なおみ様は、会議後一旦家に帰っているので、そこまで堪えたりはしませんが、徹夜作業をしていた、かおり様には
かなり参ってしまうものなのです。
それでも、かおり様は村民の士気のことも考えなくてはならないので、あまり強く五月蝿いとは言えません。
「Delnici, tez rolnici sestry jsme velkou stranou delnickou~♪
(労働者よ、農民の姉妹達よ 我らは労働のための偉大なる力を備えている)
Vsem lidem zeme jenom patri a zahaleci at jiz jdou~♪
(全人民の土地と誇りを 護り継ぐことが出来るのだ!)
Dost napasla se nasi muky vran supu hejna krouzici~♪
(我らを虐げ、その血肉を狙う カラスどもが群れようとも)
rozptyli den pristi jich zhluky, vecne pla slunce zarici~♪
(その目論見はもうすぐ破綻するだろう 我ら人民の解放記念日はもうすぐだ!)」
かおり様はカリカリとペンを走らせ、黒色の薔薇戦線の実力行使部隊の訓練カリキュラムが完成しました。
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