1910年9月7日(水曜日)
ブゼムラティック、朝。
曇り。
あの地獄絵図のパーティーから、一夜明けました。
「うぅ……
頭が…痛いわ…」
かおり様は頭を上げようとしましたが、身動きがとれません。
「……?
………ちょ、ちょっと!?」
なぜならば、ヘレナ様が、かおり様の上に乗っかかったまま、スヤスヤとお眠りになられてたからです。
しかも、服は乱れていて、かおり様の目線の位置に、丁度ヘレナ様の大事なところの下着が見えようになっていました。
(…これじゃあ、まずいわ…
まるで、ドサクサに紛れて、ヘレナちゃんと別の意味での一戦を交えた後みたいじゃない!)
かおり様は、何とか脱出するようにもがきます。
しかし…
(…ヘレナちゃんって、エッチなことなんて全く興味なさそうな顔をして…
派手な下着をつけてるのね…)
ヘレナ様の下着は、なんとレース柄の黒でした。
このことが、かおり様の判断を誤らせます。
(…みんな寝てるみたいだし…
ちょっとくらいなら、嗅いでもいいわよね?)
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