どうも。月刊野球王国の峰です。
その事については私からお話ししましょうか。
成宮君は元々シニア時代から注目されていた投手ですが、去年には稲実の二番手として高校野球界にも全国的にその名を知られ始めていました。
甲子園での三回戦、成宮君は2対2の同点で6回表からの登板でしたね。
同点のまま1アウトランナー三塁で迎えた8回表。バッテリーはスクイズを読んでいたようですが……そこでまさかの大暴投。既にスタートを切っていたランナーは難なくホームへ。
結局はその一点が決勝点となり、稲実の夏は三回戦敗退という形で幕を閉じました。
一年生投手には余りにも重過ぎた敗北……試合後は随分と泣き続けていたそうですね。
10日もの間、成宮君はグラウンドにも一切顔を出さず部屋で塞ぎ込んでいたとか。
彼のそれからの一年は、全て甲子園でのリベンジの為のものだったと言って良いでしょう。投手として一から己を鍛え直し努力する姿は、チームメイトからの強い信頼にも繋がったようだ。
フォームを崩して秋大では登板無しと苦しんでいた時期もありましたが、結果として彼は一回りも二回りも大きなエースとなって今マウンドに立っている。
いやぁ、感慨深い。
しかしトラウマは未だに根深いようですね。あの暴投を思い出しては眠れない状態に陥る事がままあるのだとか。
今年の地区予選決勝前夜はやはり眠れなかったようだ。
寝静まった部屋で膝を抱えて座り込み、武者震いかはたまた……
強張った顔つきで人知れず震えていたと聞きます。
少し喋り過ぎましたかね。
それでは、今後ともご贔屓に。お付き合いありがとうございました。
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