―後日―


日を改めて、こないだと同じように森を潜り抜ける。

しかし、この前とは違って今回はすぐに館に着く事が出来た。

コンコン、と館の扉を叩けば美愛さんはすぐに出てきて。
美愛「あら。いらっしゃい。どうぞ、あがって」

あれから何度か館に遊びに行ったのが、この間のように着けない、という事はなかった。
やはりこないだの一日だけ美愛さんが出かけていたらしい。






美愛「どうぞ。」
コトリ、とティーカップを机の上に出された。
今日は珍しく美愛さんが紅茶を淹れてくれたらしい。
(稔達は?)
美愛「稔は仕事。七尾はお兄さんの探し物の手伝いで朝早く出掛けて行ったわ。ミサと難波はハロウィンデート。未那夜は魔界に帰省中…と。皆忙しいんですって」
(グルナは?)
美愛「こないだ発売されたゲームでもやってるんじゃないの?あの子は引き籠って出てこないわよ」
(そうなんだ)

ということは今日は美愛さんと二人っきりなのだろうか。
引き籠りの吸血鬼さんを含めれば正確には三人だけれど。

美愛「あぁ、そういえばこの間はごめんなさいね。ちょっと用事があったのもだから。」
(ん?)
美愛「来てくれたんでしょ、うちに。グルナの蝙蝠が教えてくれたの。」
(あ、あぁ…そうそう。結局館には着けなかったんだよ)
美愛「ふふ、そりゃ道を閉じてたんだもの。そういえばその蝙蝠が誰かと話してたって言ってたわね。誰かと来てたの?」

(?誰とも来てないけど)

美愛「あらそう。じゃあもう一人は誰だったのかしらねぇ…」

(あ、もしかして倒れていた人かな)

美愛「倒れていた人…?」
こないだの事を美愛さんに話した
ハロウィン