地球温暖化が深刻な状況に陥った近未来の地球。
科学者たちは人工的に気温を下げる薬剤を空に放つ。
…結果、世界は大規模な寒波に包まれ、あらゆる生命が死滅してしまう。
僅かに生き残った人類は、永久機関によって世界中を走り続ける列車「スノーピアサー」の中で暮らしていた。
そこは自給自足が可能であり、破滅から人を救う箱舟であるかと思われたが、先頭車両の富裕層に後部車両に住む貧困層が奴隷同然に扱われる過酷な環境でもあった。
主人公カーティスは、この理不尽な支配に立ち向かうべく仲間と共に反乱を企てる。

まず発想がとんでもない。
金持ちvs貧乏の構図はありがちだけど、それを列車という密室で表現したのは面白いと思いました。
…ただ、どう考えても無茶ではある訳で(笑)、やっぱり話を進めていく上で「んなアホな」と言いたくなる展開も出てきます。
しかし製作者側もそれは承知の上で、あえてコミカルにしてみたり中々楽しませてくれます。
伏線の散りばめ方も丁寧で、解消されたときはスッキリできますよ。

道中に比べてオチはまぁ…ちょっとシンプルかも。
そこそこおすすめ。

スノーピアサー