晴絵
10年前ヤツは言った…

「赤土さん (振り込みを)おそれることはないんだよ 友だちになろう」

くそ……二度と!二度と……負けるものか……



赤土晴絵は、自分のこの手牌を見る時、いつも思い出す。

小学校教師
赤土さん、お宅の晴絵ちゃんは、牌効率をまったく考えようとしません。 
そう、前時代的というより、まったくデジタルとうちとけないのです。
麻雀担任教師としてとても心配です。

晴絵の母
それが…恥ずかしいことですが…親である…わたしにも…なにが原因なのか…



子供の時から思っていた。 麻雀を打っていると、それはたくさんの役と出会う。

しかし、普通の人は、一生で真に気持ちがかよい合う和了りが、いったい何回あるのだろうか…?

小学校のクラスの○○くんの待ち牌は、くっつき暗刻の多面張で待ちがいっぱいだ。

8牌ぐらいはあるのだろうか?
16牌ぐらいだろうか?

自分はちがう。

なぜなら、私の和了り牌は嵌張、辺張の単騎待ちばかりなのだから…



赤土晴絵は自分の手牌を見て考える!
和了り牌を昔のように誰にも気づかせなくしてやる。
そう!健夜から跳満を和了り、倒すため完璧に気配を消してやろう。



赤土さん おそれることはないんだよ 友だちになろう