多勢に無勢、群がる女子達を掻き分けて響を呼ぶが、なかなか届かない。
{ほ…本城せんぱ〜い…}
女子A『響様ーっ!!第二ボタン下さぁーい!!』
女子B『何言ってんの?第二はあたしのだから!』
女子C『はぁ!?ざけんな!全部あたしのだし!!』
女子A『ああー!!もうボタン全部なくなってんじゃん!!』
女子C『うわ、ありえねー!!じゃあもうあたしネクタイ!!響先輩ネクタイ下さいーっ!!』
女子B『あたしジャケット!!』
女子D『一緒に写真撮ってぇええ!!』
女子A『もう何でもいいから下さあああい!!!』
……とても近づけない。
しかももうボタンは取られてしまったみたいだ。
――――…
しばらくして皆満足したのか、ようやく帰って行った。
本城先輩…第二ボタンって、もうあり…ませんよね…?