私は情けない馬鹿(綾鷹)に換わり、シナモンチャレンジを行った。
…だが、結果は散々だった……
口に含んだ瞬間、勢い良く噴き出たシナモン。
噎せ返り、鼻や口からは最早シナモンとも唾液とも鼻水ともわからなくなった物が止まらず、のたうち回った…
「誰か!助けてっ…!」
必死に訴えようとするが、声を出す事もまともに出来ない。
どうする事も出来ないまま無情にも時間だけが過ぎて行く。
「あや、綾鷹!どこに居る?!」
もう私の目は見えなくなっていた…
死…死がそう、頭を過ぎる…私はここで、死ぬ…確実に…!!
後悔の念が押し寄せる…あの時、こんな事しようなんて思わなければ!私はこんなに苦しまずに済んだのに…何故、何故こんな事をしてしまったの?!
涙が止めどなく溢れる、きっと顔も床もぐちゃぐちゃに違いない…
嗚咽しながら手を伸ばしたがそこには誰もいなかった…
私は一人で死んで逝くのか…
横たわり、もう泣く気力すらなくなった…
その後はあまり記憶がないが、薄れ行く意識の中、私は一つだけ確信した…
人類は…シナモンには、勝てない。と言う事を…
綾:ちょ、マジで大丈夫?
水持ってきたからとりあえず飲んだ方がいいよ。