●「……成程」
確かにお嬢ちゃん達が俺を殺せる手段はこの時点で幾つかある。
キラーパンサーを襲わせる。ひのきシリーズを見せて油断させ笑顔で背後から上級魔法をカマしてくる。
もしも笑顔で背後から『イオナズン♪』とかされたら……
「……え?、なんで俺がお嬢ちゃんの別世界に行きたいって志願をあっさりと受け入れたかって?……簡単だよ。それがお嬢ちゃんの意志で決めたことだから……協力したかっただけだよ。」
近くの切り株に腰を掛け、休ませる
「本当は俺が直接『一緒に来ないか?』って誘うつもりだったんだけど……敢えて誘わなかった。それはただ単純にお嬢ちゃん自身に決断して欲しかったからだ。ただそれだけだよ」
「そうだよお嬢ちゃん……自分の意志で決める事が大切なんだ。」
「……よし、後少しだ…頑張ろう……」
お嬢ちゃんの手を引き目的地に歩き出した。
?「はい、頑張りましょう。」ニコッ
ゲレゲレ「………。」ノソノソ
魔物「グオオオオッ!」ダダダダダダ
ゲレゲレ「(
うっせ)」シッポデバチーン!
魔物「グアアアアッ!;」バタッ
ゲレゲレ「………。」ノソノソ
●「アル奈ちゃんと……うむ、やる奈ちゃん。隠すつもりはないけど……言う必要もなかったからかな。」
「……そりゃあ俺だって恋人が出来たらアル奈ちゃんの事は話すよ。『ここの近くに中華料理店があるよ』っとか、『どうやって彼女と知り合ったか』っとか、話の種の感覚でな。」
「……そりゃあ恋人には誤解されて仲に亀裂が入って欲しくはないからな。洗いざらい話すよ。こう見えて一途なんだ」
「……まぁ、恋人が出来たらの話ですけど。一体何時になる事か……」
ヘラヘラと笑いながらやる奈ちゃんの質問を頭を優しく撫でながら流す彼。

やる奈「ふーん♪///」ナデラレナデラレ
やる奈「(
…それじゃあさかナントカさんの事はどう説明するんだろう?ま、私は何も心配はしてないけどね♪///)」ナデラレナデラレ
返事79‐6