●彼の日記7ページ目
「今俺はヒノモトノクニと言う所にいる。やらない夫君から世界旅行に行こうと言われて流されるままに付いて行ってしまった。」
「まぁ、付いて行きたい、と言うか皆と一緒に居たいってのもあったんだけど、月光の研究に協力してくれた爺さんの報酬の件もあったからな。」
「月光の一通りの研究と整備をしてくれた爺さんが旅に出る際に『やらない子を守ってくれ』って言われた。俺はこれを爺さんが俺に対する報酬だと受け止め、二つ返事で承諾した。」
「でも本当は『そのセリフ、兵器を持っている俺じゃなくて、やらない子ちゃんの兄であるやらない夫君にも言ってくれ』って言いたかったけど。これ以上やらない夫君達の家庭の事情に首を突っ込む勇気は俺には無かった。」
やる実「………うーん」
Y子「?何?何て書いてあるの?」ハテナ
やる実「
ふむふむなるほど!よーし次いってみよーっ!」パラッ
Y子「あ!ちょっと!?;」
●月光研究レポート三枚目
「月光の操作は柄にあるスイッチ一つで起動、もう一回押せば停止。正にスターウォーズのライトセーバーだ。」
「操作も簡単で子供でも扱える点からまだ十歳にもなってない小さな子供まで兵として戦争に駆り出そうとした事があったらしい。所謂チャイルドソルジャーと言う物だ。」
「その為『月光を持たせ子供数人捨て駒にして戦艦を撃沈させる』と言う作戦が提案されたのだが月光の余りにも低い生産性故に却下されたらしい」

麻呂重「
馬鹿な…!大人の起こした戦争に子供を巻き込むだけでなく戦わせるじゃと!?」
麻呂重「
しかも捨て駒として使おうとするとは…大人はそこまでして戦争をしたいのでおじゃるか!!」
D子「…。」
D子「…
戦争は…
人間を物理的にも精神的にも狂わせるからね…。」
返事93‐4