●「わかったわかった。だから皿持って来い。」
アルルちゃんと地味子ちゃんが皿を持ってくる。
「右の小さい鍋は甘口。左の甘口よりも少し大きな鍋が中辛。米もあるしらっきょうとふくしん漬けもある。好きな様にしてくれ」ナデナデ
アルルちゃんの頭を撫でる
アルル「うわーありがとー!これで『
魔導酒』があれば完璧だね!」ナデラレナデラレ
地味子「
未成年の飲酒は…
って幼稚園児の頃から飲酒しているアルルさんに言うのは野暮ッスね…。」
●彼の日記13ページ目
「拝啓お袋、親父、兄、弟、祖母。私が家族から姿を消して早2ヶ月近くが経つ。今の私はネトゲ漬けの日々から脱却し、リアルの女の子達と話すようになった。皆好い娘達だよ今は一ヶ月以上海の上にいる。まだ見ぬ新大陸を目指し今日も波に揺られる......敬具」
「昨日倉庫から和服が出てきた。サイズが合うのを見つけるのに少し時間がかかったけど、せっかく着てみたから日記もそれっぽく書いてみたけど、恥ずかしいから辞めにしよう。」
「あれ?日記に家族って書いて思ったんだが。1つ疑問が......家族構成はまだ思い出せる。だけど......家族の顔と名前が思い出せ無い......まぁいいや。何時か思い出すだろう。」
※彼は人の名前と顔を一時的にしか覚えることしか出来ず、2、3ヶ月会わなくなった人は家族だろうと恋人だろうが忘れてしまう。
再開すると直ぐに思い出すが直接会わない限りどんどん忘れてしまい、それが原因で、彼の自覚が無いまま、彼の周りの人間関係は崩壊していった。
人間関係以外はきちんと頭に入るため、学校での成績は中の上の方だった。

Y子「………。」ピクピク
Y子「(
だ・か・らぁ!どうしてそういう大事な事を私達に隠してるのよアイツは!!)」ピクピク
返事99‐15