ゼナ「呼ばれて飛び出て漸減邀撃!!ゼナだよぉ~♪」
シャル「ゼナちゃん、ルッキーニさんからバトンを受け取ったからってはしゃぎ過ぎよ…」
ゼナ「わーい、ルッキーニちゃんから説明してって言われちゃったよ。」
シャル「コホンッ、という訳で今からイタリアとイギリスの采配について軽く黒幕の見解を含めてなるべくわかりやすく噛み砕いて説明します。」
ゼナ「わぁい。」
シャル「まず、さっきの拍手のコメントで勘違いをしてしまう人もいるかも知れないから、最初に双方の作ったものが必ずしも駄作ばかりではなかったということを言っておきます。」
ゼナ「イタリア機にしてもものすごく速いのとかあったからね。」
シャル「話を戻すわね、イタリアとイギリスの違いって話だったけど、単純に行ってしまえば生産力の違いっていうのも上げられるわね。イギリスは工業における量産体制が整っていたのに比べて、イタリアは当時ラジオすら一般に普及していなかった農業中心の国家だったの、イタリアの町々には職人たちがいてって形で正直に言ってしまえばそんな状況で近代的な量産をそんなにできるような状況になかったのよ。これはヒトラーとムッソリーニの話し合いの時も言われててイタリアは戦争できるような状態ではないから戦線に加わるのはもう少し先になるだろう、みたいなことを言ってるの。」
ゼナ「え、じゃあなんで戦争なんてしちゃったの?」
シャル「これは単純にドイツの戦果を見てムッソリーニがイタリアの分け前が減ってしまう事を恐れた…という事になっているけど、政治家としてまたファシストとして先輩である自分と、後から出てきたヒトラーを比べてしまって嫉妬したという説もあるわ。」
ゼナ「ダメじゃん!?」
シャル「それで、焦って何の準備もしてないのに宣戦布告してしまうということからわかるように、まずこのような背景が敗因にはあるの。」
ゼナ「確かにこれじゃ負けちゃうよね…」
シャル「そして、さっき言ったけど生産力の差、これはイコールで物量にもなるわ。それだけ武器を多く作れればより多くの兵士を前線に出せせるし、銃が壊れても予備があればそれだけ戦えるでしょ?」
ゼナ「なんかどっかのイナゴ作戦みたいだね。」
シャル「あれほど酷くはないけど、物量は力になるのは事実よ。そして最後に、兵士の士気というのもあるわね。イタリアの兵士はムッソリーニが私的な感情で始めた戦争という風に思ってた人が結構多かったみたいで、本気で戦う人が少なかったのよ、だから脱走兵が多くでちゃってっていう状況があった訳なの。ゼナちゃんだって誰かが勝手にやってる喧嘩に巻き込まれて怪我をするのは嫌でしょ?」
ゼナ「確かに、中のいいお友達ならいいけど、そういうのでとばっちりってあんまり嬉しくないよね。」
シャル「でしょ?まぁ、ラテン民族の気質って言うのもあるんでしょうけど、さすがに粗末な武器を持たされて、そういう風に思ってたらやっぱりまともに戦えないもの。」
ゼナ「うん、ドイツの兵隊さんも同じ状況ならもしかしたら戦ってなかったかもしれないね。」
シャル「つまり、単純に個々機体の性能を省いて機体だけに絞れば敗因は生産力になるけど、大きく敗因に関して言えばこんな感じになるわ。」
ゼナ「そっか、拍手くれた人納得してくれたかな?」
シャル「すごく大まかに説明しちゃったけど、もっと詳しく知りたい人は専門書を図書館で借りてくるって言うのもいいかもしれなませんので、調べてみてくださいね。」
ゼナ「専門書は高いからね。じゃ、またね。バイバイ」
【イタリアとイギリスの采配】