仏「はやく!早く戻ろう!!分かるでしょ結界が至る所に張ってあるの!まずいって!!お兄さん戦闘系じゃないから!見つかったら死んじゃう!大丈夫だからッ、ギルなら元気だしトーニョんちで待ってたら会えるから!ね!!」
独「~~っ、うそだ!!そんな事言ってまたはぐらかすつもりだろう!!人間になっただなどと言う噂だって信憑性が無い!!皆兄さんという大悪魔が人間に捕らわれて…………殺、されてしまったから……!!兄さんより強い人間がいると、その事を受け入れられずにあんな噂を流しただけだ!!」
仏「だーかーらー生きてるって!!死んでないから!ほんとだから!トーニョだって言ってたでしょ!」
独「だったら兄さんに会いに行かせてくれ!!」
仏「だからそれは無理で早くしないと誰か来ちゃ
わ"ーーーーー!!??」(フランシスさん、と声を掛けたら物凄い勢いで飛び上がった。)
仏「へ、あ、○○ちゃん……?な、な、なななんだびっくりした…お兄さん完全終了かと…、あっ、ちょ、ルート!?」
(フランシスさん、ともう一人、小さな少年がフランシスさんを振り払って私に突撃して来た。
目に涙を溜めた男の子と目が合う。)
独「──っ俺は兄さんの仇に来た!!!
(…はっ)貴女は…兄さんの匂いがする…
……ッ貴女が、貴女が兄さんを手に掛けたのか!?」
仏「こ、こらルート!○○ちゃんから離れなさいっての!!」
独「うるさい!!!」(男の子が大きな声で叫んだと同時に、ぶわっと周りの草木がざわめき始めた。
鳥肌が立つ。少年に掴まれた腕がひどく冷たい。強い魔力を感じる。フランシスさんや、トーニョさんを遥かに上回る程の……)
仏「……うわ、やば、待っ……」
独「…近くに兄さんの魔力を感じない。つまり兄さんはもういない。でも貴女からは兄さんの匂いがする。
…………兄さんは殺されたんだ。貴女が兄さんを殺した、から、臭いだけが、こんなに……」
仏「お、落ち着いてルート……違うから、○○ちゃんはギルの……」
独「──教会ごと、全て壊してやる」
仏「ルートーー!!???」
普「……おい○○、何騒いでんだ?」
あっ