名前:アーサー

スコーンの数172個目

撫でる!

仏「はやく!早く戻ろう!!分かるでしょ結界が至る所に張ってあるの!まずいって!!お兄さん戦闘系じゃないから!見つかったら死んじゃう!大丈夫だからッ、ギルなら元気だしトーニョんちで待ってたら会えるから!ね!!」

独「~~っ、うそだ!!そんな事言ってまたはぐらかすつもりだろう!!人間になっただなどと言う噂だって信憑性が無い!!皆兄さんという大悪魔が人間に捕らわれて…………殺、されてしまったから……!!兄さんより強い人間がいると、その事を受け入れられずにあんな噂を流しただけだ!!」

仏「だーかーらー生きてるって!!死んでないから!ほんとだから!トーニョだって言ってたでしょ!」

独「だったら兄さんに会いに行かせてくれ!!」

仏「だからそれは無理で早くしないと誰か来ちゃわ"ーーーーー!!??」

(フランシスさん、と声を掛けたら物凄い勢いで飛び上がった。)

仏「へ、あ、○○ちゃん……?な、な、なななんだびっくりした…お兄さん完全終了かと…、あっ、ちょ、ルート!?」


(フランシスさん、ともう一人、小さな少年がフランシスさんを振り払って私に突撃して来た。
目に涙を溜めた男の子と目が合う。)

独「──っ俺は兄さんの仇に来た!!!
(…はっ)貴女は…兄さんの匂いがする…

……ッ貴女が、貴女が兄さんを手に掛けたのか!?」

仏「こ、こらルート!○○ちゃんから離れなさいっての!!」

独「うるさい!!!」


(男の子が大きな声で叫んだと同時に、ぶわっと周りの草木がざわめき始めた。
鳥肌が立つ。少年に掴まれた腕がひどく冷たい。強い魔力を感じる。フランシスさんや、トーニョさんを遥かに上回る程の……)


仏「……うわ、やば、待っ……」

独「…近くに兄さんの魔力を感じない。つまり兄さんはもういない。でも貴女からは兄さんの匂いがする。
…………兄さんは殺されたんだ。貴女が兄さんを殺した、から、臭いだけが、こんなに……」

仏「お、落ち着いてルート……違うから、○○ちゃんはギルの……」

独「──教会ごと、全て壊してやる」

仏「ルートーー!!???」



普「……おい○○、何騒いでんだ?」

あっ