(アーサーと手を繋いで街を歩く。)
……なんか、すげえ懐かしく感じる。
最後にお前がいなくなってから1年しかたってないのにな。
…すげえ長かったよ、1年。
俺、何回もお前と通った道一人で往復してさ。あのホテル街だって何百回も行って……もしかしたら、もしかしたらお前がいるんじゃねえかって希望を捨てきれなくて…はは、随分女々しいことしてたなあ、俺。
(繋いだ手をぎゅ、と強く握られた)
…………だから、なんか、いまちょっと泣きそうだ。
夢みたいで。はーー…ダメだな、折角デートだっつーのに。
…あ、そうだ。駅前に新しくカフェが出来たんだ。そこのケーキが美味しくてな、お前が食べたら喜ぶだろうなとか考えながら一人で食ってて……
……だ、だめだなんか話せば話すほどしんみりしちまう……。
…はは。な、行ってみようぜ。
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