あー……だからお前、その、全裸だったんだな……
おう。勿論そのつもりだ。お前が使ってた部屋とかもそのまま残してるし、お前の服もそのままあるから、それ使うといいぞ。
(「ありがとう!仕事とかも頑張って見つけるから!」)
おう。
仕事…仕事か……。
…………大丈夫か?お前。なんかすげえ天然で世間外れなやつだったイメージしかねえんだけど。
ああ、人間界の一般常識のテスト受けて来たんだっけか?ははは、そりゃあ頼もしいな。
でも、無理はすんなよ。
べつに…お前一人養うくらいの金はあるし……。
……というか俺としては、ずっと家にいて欲しいくらいだしな。
俺とお前、二人で仕事始めたらやっぱすれ違う時間が増えるだろ。それよりも俺としては、家で家事でもして…また前みたいに…俺の帰り待っててくれたら、すげえ嬉しいんだけど。
ほら、前、駅前まで仕事帰りの俺出迎えに来てくれたことあったろ。あれまたして欲しい。すげー嬉しかったんだよ、あれ。死ぬほど疲れてふらふらな時に○○が俺のこと駅前で待っててさ。
本当はあの時、嬉しすぎてその場で抱き締めてキスしたかった。
……我慢したけどな?
(ちゅ、)
………○○。好きだぜ。
な。べつに急ぐ必要ねえよ。
落ち着くまでは暫く家にいろって。
……心配だし。色々と。
そんで、いつかは、…いつかはさ…………うん。
…………や、うん、なんでもない。
……その時になったら言うよ。
(少しだけはにかんで、ぎゅう、と強く抱き締められた。私もアーサーの背中に腕を回して、強く強く抱きしめ返す。)
(会いたかった。寂しかった。ーーだいすき。)
(その気持ちを腕に込めて、ぎゅううっと抱き締めた。)
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